クマ棚:ツクノワグマの作る棚

その他

クマ棚
というものを
山で見られることがあります。

ツキノワグマは
冬眠前の時期には栄養価の高いドングリを好んで食します。
冬眠前のクマの体重は
増加しますが
その脂肪分の多くはドングリに頼っています。

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通常クマは、
豊作の年には
落ちてきたドングリを食べることが多いようですが、

凶作になると
木に登って
ドングリを食べます。

クマは体重が重いので
枝の先まで到達することはできません。

自分の体重を支えられる幹の分岐まで登ったら、
そこに座って
ドングリの実っている枝を
手で手繰り寄せて食べているのです。

枝が折れてしまった場合には
木の下に落とします。

森の中では
こういった折れた枝がたまに見られます。

中途半端に折れた枝は
そのまま手で持ちながらドングリを食べます。

こうして太い幹に座ったクマさんが
次々と枝を手繰り寄せてドングリを食べた後は
折れ曲がった枝が重なって、
まるで棚のようになります。

この状態の枝を「クマ棚」と言います。

山のドングリが凶作の年には
クマ棚は多く作られるようです。

私は
こういったクマさんたちの採食跡を見るだけでも
なぜか
嬉しくなります。

大きなブナの樹などでは、
クマが爪を立てて登った跡が
残っていることもあります。

今後とも
日本でクマさんたちが繁栄してほしいと願っています。

光の魂たち 動物編 人の霊性進化を助ける動物たち
森井啓二
きれい・ねっと
2020-06-21


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Source: ひかたま(光の魂たち)

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