『ザイタク』は、場所じゃない。
それは、『その人らしさ』
これが僕の『夢』だ。
もちろん、言っとくけど、在宅医療はお手のもんだ。
そして、病院だって、すごく大切な場所だ。
僕が、学んだ病院研修医時代は、暗黒のように思うかもしれない。
そんなことはない。腫れ物にでも触るかのようだったのは医療者だけ。
患者さんは、僕に、医者として、あるべき姿を教え続けてくれた。
そこで学ぶ、医者の姿勢の問題だ。
だから、病院だとか在宅だとか、どうだって良い。
知ってほしいのは、『その人らしさ』を大切にしているか、だ。
それを患者さんは、病とともに、人生とともに、僕に教えてくれた。
天国に旅立った研修医の友人も、病院医療を否定したわけではない。
彼は、患者の人生に少しでも役立ちたいと願い医者になったんだから。
今の教育システムには、それが抜け落ちる。
だって、そりゃそうだよ。みんな知ってるだろ!?
学びの場から患者や市民を排除してるんだから。
スポンサーのつく勉強会は、ほとんどがそうだ。
『その人らしさ』の『ザイタク』は
それぞれの立場の人間が、一生懸命に、
その人のために、学ぶ事ができる。
『ザイタク』は、患者の在る場所ではなく、患者に有る願いなんだ。
それを僕は、『その人らしさ』と表現したい。
昨日、テクニカルな相談が完了した。
今日 9月9日 僕は、『夢』を取り戻す。
母の死を、しっかりと悲しむことができる時間となった。
昨年の11月8日に旅立ち、テクニカルな相談相手が、その時間を奪った。
一方通行の相談相手では、その『夢』、『母らしさ』に思いを馳せられない。
そろそろ、その時間を取り戻そう。
僕には『夢』があるんだ。だから、大丈夫だ。
今回の、10ヶ月の経験は、そこに邁進していいと、
気がつくのに、ちょうどいい時間となった。
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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
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