肝内胆管がんに対する肝動注化学療法

外科医

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みなさん
おはようございます
2代目ガンちゃん先生です

肝臓から発生する癌は
大きく分けて二つあります

肝細胞がんと
肝内胆管がん

基本的には
肝細胞がんが大半を占めますが

全体の5%程度に
肝内胆管がんがあります

この肝内胆管がんは
肝細胞がんに比べると

悪性度が高く、
治療方法もまだ確立していない

現代の難治がんの一つです

通常であれば、
切除が行えない肝内胆管がんは

全身の抗癌剤治療

いま使えるのは2種類
ゲムシタビンとシスプラチンの点滴治療
それが効かなければ、
TS-1という薬剤の内服治療しかありません

例えば、
この患者さまも
東海地方在住の方ですが、
今から3年前

切除不能の進行肝内胆管がんを指摘、

加藤恵津子 3

癌も大きく10cm弱、もこもこと広がる典型的な肝内胆管がんの所見です

抗癌剤の点滴治療がなされましたが

点滴治療は効果はあったのですが、
副作用が強く、

血小板が非常に低下したため
継続出来なくなってしましいました

そこで、
2年前より

岩本内科に来院

全身化学療法では無く、
カテーテルを留置し薬剤を投与する

動注化学療法を行いました

動注化学療法では
直接、抗癌剤を癌が存在する動脈から
投与しますので、

総量を減らして投与することができます

この方も、
全身化学療法では
副作用が強く出たのですが、

動注化学療法では
まったく副作用は出らずに
お過ごしできています

経過ですが・・・・

癌はみるみるうちに縮小し、
もう1年くらい
癌ゼロの状態です

kol

完全奏効の状態が得られています

動注化学療法は
技術的に難しいことや
管理が難しいこと
その手技ができる人が限られていることから

標準的な治療にはなりにくい

ですが、うまくやれば
とても良い武器になると私は思っています

全身化学療法が効かなくなってしまった場合には、
考慮する価値がある治療だと思います

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Source: ガンちゃん先生奮闘記

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