「あの『解剖学バレエ』なんていうものはそもそもが間違っている!」
そう声を荒げるのは、諒さん(仮名)43歳。彼はバレエダンサーとして活躍しながら指導も行い、コンテンポラリーダンスなどの振り付けも行っている。
「バレエというのは芸術だ。音楽があって、衣装があって舞台があって、観客のために踊るのがバレエ。ヨガやピラティスやエクササイズではないという前提を無視している。解剖学を使った指導をするのであればエクササイズしか名乗るべきではない」
彼がそう声を荒げるには理由がある。
「高校生でも大学生でも、わかりやすく自分を変えてくれそうな解答をくれる解剖学に飛びつきます。でも、『踊る』というのは簡単に答えの出るものじゃない。お手本通りに美しく踊ることができても、人の心を打たない。踊るのは骨や筋肉じゃなくて、お前自身だろう!って何回も話をしてようやく、その『解剖学』の呪縛から解き放たれるけど、時間がかかりますね。
(略)
「バレエは、健康のための体操ではない。健康のためのエクササイズの一環として取り組むのであれば、バレエではなくてヨガやピラティスやエアロビクスにすればいい。音楽とともに体を動かしたいなら、バレエでなくてもジャイロキネシスというエクササイズにも音楽付きのものがある。
バレエとは何かということを教える側が意識すべきなのに、安易に集客できるからと『解剖学レッスン』なんてものを開催する人間とは、私は友達にはなれないね。
『解剖学レッスン』をするなら『バレエ』を名乗ることをやめるべきだ。
(略)
「『解剖学』というのは奥が深く、かなり難易度の高い学問です。基本的な骨の仕組みや筋肉の位置を知ったからそれでおしまいじゃない。わかったその位置を脳がどう認識しているのかとか、日常生活でそれらをどう使うことが多いのかとか、総合的に見ないと、『その人にあった解剖学レッスン』なんて不可能だと思いますよ。
しかも、外側から見て分かった気になって筋肉の位置や骨の位置を説明しているのかもしれませんが、筋肉なんて何層にも重なっているので確実に見えていない部位はあるはず。その辺の『わからないはずの部分がある』ということをクリアにせずに、『解剖学的に見ると何でもわかる』みたいな提示の仕方は間違っています。
パーソナルトレーニングジムでも、解剖学レッスンでも、やたらと自信たっぷりにあなたの身体を決めつけてくるインストラクターや講師には要注意。あなた自身の身体なのですから、そういう人たちが何といおうと、痛いものはしない方がいい」
そもそも解剖したところで、、
それがどう動いて連動しているか解る訳が無い。
ワタシはそう思いますね。
どんなに外観をトレースしたところで、、、
筋肉の使い方、
重心の在り方、
緊張と伸展と弛緩している部位の違い、、
センターの数や高さ太さ深さ精度の違い、、
師範と同じという事はほぼ起こりえない。
その人はその人なりのバレエという芸術作品が出来るのであって、、
解剖学的にこうだからこうしろというのは、、
その人の個性と芸術性を無視しているという事です。
まぁ解剖学バレエ名乗るサイトのエクササイズのサンプル動画チラ見しましたが、、
先生?の体軸の歪みが見えて正視できないシロモノでした。
つまり気持ち悪い。
こんなビジネス講釈師の動画を見る位なら、、、
キチンとセンターのあるトップアスリートの静止画像を観る方が遥かに有益です。
センターって前提として「緩み・弛み」があるんですよ。
ガチ立ちではなく、ゆらゆらと弛緩して立っている。
体操選手もそうですけど、、、
演技中の何処を切りとっても美しい。
全てに合理性とバランスが取れた体位が連続しているから美しいのです。
その身体感覚を身に付けるのが、、、
解剖たらナンタラ講釈を聞くよりも遥かに良いことだと思いますね。
解剖学バレエ、、、
これは単なる情報商材ビジネスの一つです。
それに解剖したところで、、筋膜やファシアはどーするという部分がある。
簡単な話では無いんですね。
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Source: 身体軸ラボ シーズン2
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