昨日のサイコオンコロジー学会の
『安楽死』を考えるセッションで、
あるドクターが質問された。
20年前から、同じような議論をしている。
しかしながら、全然、前に進んでいない。
日本人の尊厳を、僕ら医療者は、
本当に守る気があるのだろうか?
人生の最終段階における基本的人権。
コロナ禍に、両親が天国に旅立った。
母は最期まで家に拘った。
父は最期まで我が道を行く事に拘った。
二人が、望んだ道を、叶えるために、
両親は、最愛の息子を遠ざけた。
両親が、人生の最終段階であったことを
僕が知ったのは、両親ともに死後だった。。。。
息子を遠ざけた理由は、ただひとつ。
大往生したければ医療と関わるな。だからだ。
在宅医療のスペシャリストの息子に関わることで、
自分達のディグニティが遠ざかることを
医療者息子との人生において肌で感じていたのだろう。
大往生したければ医療と関わるな。
僕は、この現実に風穴を開けたい。
医療を遠ざけた大切で大好きな両親にいつか必ず、
ディグニティを守る素晴らしい医療だって、
この世界に、ちゃんとあることを、報告したい。
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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
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