“がん家系”の認識。

「がん家系なんだね」――

たまに耳にする言葉

昔はよく言われていたが、
最近は
あまり聞かなくなったような気がする

...というより、
そもそも遺伝性のがんは、
がん全体の5~10%と言われている

“がん家系”というには
あまりにも確率が低い

そしてこの“がん家系”という言葉に
傷つくがん患者や家族が多いのも事実

励ましのつもりで
言ってくれているのかもしれないが、
まったく励ましにもならない

がんの原因は、
老化や喫煙、過度な飲酒、
運動不足、
食塩の摂りすぎなどと言われている

そのため、
家族で長年同じ食事をしていること、
また、喫煙者が家族にいた場合、
長年たばこの煙にさらされた生活が
深く関わっているとされている

夫婦なら特に長年連れ添うわけで、
同じ生活環境に置かれることも
大きな要因ともいえる

そこから、
“遺伝”と誤解されているようだ

まぁ、とどのつまり、
“がんは生活習慣病”ということになる

医学的には、
『がん家系』という括りがあるらしい

が、
私たちが思っているそれとは異なるようだ

そもそも、
『日本人の2人に1人ががんになる』時代

誰が罹ってもおかしくない

私は4人家族

母ががんになった

私もがんになった

「がん家系だね」

そう言われても、
それはたぶん違う

「“2人に1人”のデータ通りだよ」

と、私は言うだろう

現に、私の乳がんがわかった当初、
親戚にがんに罹った人は
ほとんどいなかった

あるがん患者が以前、

「このあいだ主治医に、
 “親戚に何人かがんになったひとがいる”
 という話をしたら、
 “がん家系なんだね”と言われた」

と、話してくれたことがある

医者が、
“がん家系”という言葉で片づけてしまったことに
とても驚いた

果たして、
医者が患者に言う言葉なのだろうか...

当然のことながら
言われた本人も傷ついていた

「医者がそんなこと言う?」と...

“がん患者が言われて不快になる言葉”が
いくつかある

有名なところでは「頑張って」

  「こんなに頑張っているのに、
   まだ頑張りが足りないの?」

  「こんなに頑張っているのに、
   まだ頑張れと?」

  と、思う人たちが多い

あとは、「前向き」

  これも「頑張って」と同様

中には「大丈夫」と言われると
嫌な気持ちになる人もいた

  「なにが“大丈夫”なの?」

  「私のなにを知っているの?
   無責任なこと言わないでよ」

  と、根拠のない言葉に
  苛立ちを覗かせていた

この、
“がん患者が言われて不快になる言葉”に
「がん家系なんだね」という言葉も
入りそうだ

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Source: りかこの乳がん体験記

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