「“がんの先輩”って
やっぱり必要だよなぁ...」
私が乳がんになったとき、
まだ今のようなネットの時代ではなかった
当然、SNSもない
一部では
ブログを発信している人たちもいたが、
スマホもない時代だった
現実の世界では、患者会もなかった
同じような境遇の人や
同じ年代の乳がん経験者を心は求めていても、
なかなか出会うことは難しかった
そんなとき、『がんサロン』ができた
が、がんに罹る人は、
当然のことながら年配のかたばかり
専業主婦で
再就職の心配もない
もちろん結婚をして子どももいる
その子どもたちもすでに成人
同じ乳がんでも、
同じホルモン療法をしていても
使っている薬も違う
閉経前と閉経後の薬の違い
当然のことながら私と同じような
副作用に苦しんでいる人もいない
再発の不安は誰もが抱えてはいるけれど、
これからの生き方の不安は
まるで違っていた
かけられる言葉といえば、
「若いからね~」
「若いのにね~」
「若いんだから頑張って」
そんな慈悲ばかり
私にとって当初の『がんサロン』は、
“勇気づけられる”という場所ではなかった
それでも15年間、
毎月毎月こうして通ってきたのは、
そんな思いをした私だからこそ
「不安や悩みを抱えている人たちの
心の支えになりたい」
そう感じたからなのだ
がんは、医療が治す手伝いをしてくれる
医師や看護師さんが
病気の専門家として一緒に闘ってくれる
だけど“がん患者の気持ち”は、
がんになった人でなければわからない
いくら、
「理論的には...」
「データでは...」
と、医師に言わても、
私たち患者が求めているのは
そんな教科書の中の言葉じゃない
“誰かの経験”って、とっても貴重
“がんの先輩がいる”...って、
とっても心強い
同じ思いをしたから、
同じ経験をしてきたから、
わかりあえる
理解してもらえる
たくさん泣いて、
たくさん痛い思いをして、
たくさんの不安に耐えてきたから、
だからひとにも優しくできるのだと思う
「独りじゃない」
「仲間がいるよ」
それは、がんに罹ってしまったひとたちへ、
永遠に伝えていきたい言葉だ
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Source: りかこの乳がん体験記
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