不安の変遷 ~『第179回 がんサロン』~

その他

窓の結露も凍りつく、-16℃の朝

今季、初稼働のヘアドライヤー

2024/12/18 ヘアドライヤー
    凍った結露を融かすための、
    ヘアドライヤー

「それでなくても
 毎朝の結露取りが面倒な朝。
 これからさらに、
 この作業が加わるのか...」

と、毎年のことながら早くも嫌気がさす

そんな今日は...

いや、“今日も”、日中の気温は-2.4℃

  それでも今日は暖かいほう

コートの中は重ね着で寒さ対策は万全

が、冷たい強風に、
今にも耳が引きちぎられそうだ

向かったのは、
月に一度の『がんサロン』

2024/12/18 がんサロン ①

この街は、極寒の地

雪が降れば少しは暖かいが、
今年のように雪が少ないと
ただただ冷える

2024/12/18 がんサロン ②

この公園を通れるのも、
今月が最後か...

2024/12/18 がんサロン ③

たぶん来月は雪が積もって
ここに入ることはできないだろう

12月のサロンは、
いつも参加者が少ない

忙しない師走

仕方がない

が、その分、
中身の濃い話ができる

ひとりひとりのお話しを
ゆっくり聞くこともできる

たまにはこんな会もいいか...

“がん”は今の時代も、
不安はつきものだ

“早期なら完治する可能性が高い”

そう言われている時代

それでも、
「がんです」と告知されると
やっぱり衝撃は大きい

  ○がんになったときの不安
  ○手術や治療に向かうときの選択肢や
   副作用の不安
  ○手術をしたときの傷の状態や痛み
  ○腋窩リンパ節郭清の痛みや痺れ、
   腕の上がり方
  ○高額な治療費のこと
  ○仕事のこと...

新しい参加者が来るたび、

「みんな同じなんだな...」

と、思う

がんがわかって、
すぐにサロンに来て、
不安だらけだったある患者さん

笑顔もなく、どこか尖っていた

手術も抗がん剤も、
先の見えない治療

そして、これからの人生...

少し自暴自棄にもなっていた

が、術前化学療法を終え、
手術を終え、

「あんなに不安ばかりだったのに、
 今はこんなに元気になった」

と、自分の変化を語っていた

「だって私、最初に来たとき、
 本当にひどかったでしょ」

と...

きっと多くのひとたちが
同じ道を辿っていると思う

そりゃ、「がん」と言われて、
心が乱れないひとなんていないだろう

そうやって一歩一歩、
進んでいくのだと思う

その胸の傷は、
がんと闘った勇者のしるし

泣いてばかりいたのに、
人間、いつか強くなっているもの

2024/12/18 がんサロン ④

『がんサロン』に来たひとたちが
参加するたび笑顔が増えていくのを見ると
本当に嬉しい

そんな私も、
最初はビービー泣いていたっけ――

  病院のアトリウムには、
  今年も大きなクリスマスツリー

2024/12/18 がんサロン ⑤

  そして、ボランティアの方たちの、
  手作りと思われるぬいぐるみ

2024/12/18 がんサロン ⑥

  毎年の癒しなのだ

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Source: りかこの乳がん体験記

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