陽子線治療保険適用拡大と、高額療養費問題(批判覚悟)

「ズキン、ズキン...」

左の側頭部の痛みで目覚める早朝

いつも痛むのは右側頭部

しかもその痛みはキンキンとした、
神経に触るような痛み

ズキンズキンとした痛みは珍しい

「いつもの痛みは
 鎮痛剤が効いてくれないけれど、
 今日の痛みには
 効いてくれるだろうか...」

との願いを込めて、
朝の空きっ腹に
鎮痛剤を流し込む

1時間ほど経つと、
頭痛がほぼなくなっている

ありがたいことに、
股関節の痛みにも効いているようだ

...そう

おとついときのう、
ちょっと動きすぎたようで、
痛みが強くなっていた

“一石二鳥”とはこのことだろうか

いや、こんな一石二鳥は
望みたくはないのだが...

そして――

ここのところ、
なにかと問題になっている、
『高額療養費の引き上げ』

国民から多くの意見が上がり、
一昨日、「見送り」となったようだが...

そんな最中

先月、新聞に、

 『がん陽子線治療 保険適用拡大』

という記事が載っていた

  “陽子線治療”とは――

   従来のX線を用いた放射線治療は
   身体の表面近くで一番強いエネルギーを放ち、
   体内に入ると病巣を超えて
   身体を突き抜けていた

   そのため、
   病巣以外の正常な細胞にも
   ダメージを与え副作用が生じていた

   が、“陽子線治療”は、“陽子”という、
   水素の原子核を使った治療で
   あらかじめ設定した深さ
   (がんの部位)に達したときに
   最大のエネルギーを放出し
   停止することができる

   従来のX線を用いた放射線治とは異なり、
   陽子線が身体を突き抜けることがないため
   正常な細胞への悪影響が少なく、
   副作用も少なく
   効果的な治療ができるというもの

陽子線治療は2016年、もともと
小児がんが保険適用となった

その後、

  ○2018年保険適用
   ・前立腺がん
   ・軟骨部腫瘍
   ・頭頚部腫瘍
    (非扁平上皮がん、
     鼻・副鼻腔がん)

  ○2022年保険適用
   ・肝細胞がん
    (手術不能で腫瘍4cm以上)
   ・肝内胆管がん
   ・局所進行膵がん
    (他臓器に転移がない)
   ・大腸がん局所再発

  ○2024年保険適用
   ・限局性肺がん
    (臨床病期Ⅰ~ⅡAで手術不能)

  ※5年前は70%が保険適用だったが、
   現在は90%に拡大

  ※ちなみに、陽子線治療が
   保険適用されていないがんでも
   “先進医療*”として認められれば
   受けることはできる
   が、治療費は約300万円(非課税)
   (但し、診察・検査・入院・投薬などは
    保険適用)

   *)先進医療とは、
     厚生労働大臣が定める
     高度な医療技術を用いた療養のうち、
     公的医療保険の対象に
     なっていないもの

上記の通り、
これまで先進医療として、
治療費が300万円ほどかかった陽子線治療

保険適用となれば、
『高額療養費』の対象となり
その恩恵を受けられるわけだ

諦めていた治療が
受けられるかもしれない――

なんともありがたい制度である

『高額療養費』の引き上げは、
大きな問題として取り上げられた

がん患者団体も大きく声を上げ、
首相に直談判した様子が
ニュースで流れていた

「これは弱いものいじめだ」

という声もがん患者から聴こえたが...

  《批判覚悟で言うが...》

が、
この「弱い者いじめ」という言葉に、
私は少なからず違和感を抱いた

なぜなら、

「“病気になれば弱い者”なのか?」

そう感じたからだ

確かに世間は、“弱者”という言い方をする

  弱者とは――

   弱い者。力が劣る者。

確かに病はハンデになる場合もある

が、
私は“がんだから弱者”だとは思わない

少なくとも私自身は
“弱者”とは思っていない

もちろん、できないこと、
できなくなったことはある

が、心の中はそうではない

がんを笠に着ようとも思わない

まして自ら、
「弱い者いじめ」とも言うつもりもない

今回の『高額療養費引き上げ』

先日もここに記したが...

  ☆そのときの記事は下記へ

ありがたい制度であることは
言うまでもなく...

数百万円を超える治療が受けられるのも、
まさにこの制度があるからで...

増え続けるがん患者

そして
これからの高齢化社会を考えると、

「引き上げも仕方がないのかな...」

とも思う

  そもそも、
  『高額療養費制度』があっても、
  それさえ支払えないひとたちもいる

  私は高額療養費の8万数千円どころか、
  薬代と検査費用の
  5万5千円も払えなくなった

ただ、
政治への不信は拭えないのは事実だ

そんな国民の反発もあるのだろう

ほかに削減できるところが
あるのではないか――

きっと誰もが抱いている思いなのだと思う

   ★2つのランキングサイトに登録しています

    1日1回、応援のクリック(タップ)を
      していただけると嬉しいです

   人気ブログランキング   にほんブログ村
       ⇩         ⇩
    にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへ
   両方押していただけるともっと嬉しいです
      日々の励みになります


 ★しこり発見から治療までの経緯は⇒
こちら

 ★さらに詳しい経緯を更新中⇒≪私の記録≫から

 
Source: りかこの乳がん体験記

コメント

タイトルとURLをコピーしました