※筆者より【家族の縁とは⑨】

皆様、各々に素晴らしい魂を持っていらっしゃるのですが、20代、10代、さらに申せば一桁台の年齢の方々は、総じて魂の素質が“別次元”です。

“新人類”とでも申しましょうか、若い世代の方は、魂の求めるところが、それより上の年代の魂と比べますと、少なからず異なるものを持ち合わせます。

その魂が、これまでにない局面を持ち合わせる、ということは、何も突然“変異”したのではなく、実際には、これまでの幾多の転生を経るなかで、過去世の生き方（学び）を、ある程度の“高み”まで達することができたことを示します。

そういった魂たちが、今の時代、神より積極的に、地上へと降ろされているのです。

無論、高みを得たからと言って、人生すべて安泰であるとか、悟り人のように完璧とか、あるいは仙人のように泰然自若に過ごせる、ということではございません。

転生するとは、その度に、これまでに生きた時代や地域などを“変え”、生き直すことでもございます。

ですので、転生した時代に“合わせて”、再度学び、新生児より始めて、育つ環境下で徐々に人格などを形成していくことも大事なステップなのです。

ですが、そういった、ある程度のレベルにまで到達した魂は、神よりの、その方ならではの“使命”を与えられます。

どの程度深くの真理を、そしてどのくらいの言葉（の表現）でお伝えしていくべきか、それらは天よりのご当人に関する“情報”をいただきつつ、対面する方各々の魂の性質と霊的段階などを複合的に理解したうえで逐一決めているゆえです。

それはつまりは、上で述べたような魂の転生具合や、生きる目的を、単に過去世の因縁をクリアするのではなく、人類の大切な“一手”として、自らの魂がどのように未来へ貢献できるか、それを叶えるがため、今世での良否ありったけの経験を得ることを目指しているのです。

そもそも、魂的にこの世のあらゆる事象に対し、物事であれ人であれ、それらの捉（とら）え方が、魂的に根本から異なるのですから、今の子育て真っ只中の親御様であれば、自分が必要と思うこと（肝心なこと）をお子様に諭してもなかなか伝わらないーーー お子様がどこ吹く風、くらいにあまり心に響いていないので大変、という経験がおありなのではないでしょうか。

ですが、今後の世の中は、普通に生きることさえ難しい時代に突入いたします。

昨今の未曾有の出来事は、わたくしたちが今後生き延びていくために、過去の叡智も結集しつつ試行錯誤していく、もはや危急に直面した際の、人類の生き方を模索していく時代とも申せます。

これがまさに、わたくしたちと、そして新人類の“経験値”を高めるのです。

今までのような思考、あるいは感覚では到底解決できないような極端な現象が今後次々と配され、天は、地上の人々に、人間のあるべき姿とはと問い、早急な気づきを促します。