「ホルモン療法は、
化学療法より副作用は軽い」――
と、よく耳に、目にしてきた
もちろん、医師の言葉である
まぁ、そうだろう
治療中の5年とその後も1年間、
絶えず胸のむかつきはあったとは言え、
化学療法のような激しい吐き気はない
脱毛は増えたものの、
化学療法のようには抜けない
味覚異常も多少はあるものの、
化学療法のように大きく味覚が変わることもない
爪の色が変色することもなければ、
高熱が出ることも、
白血球数が激しく減少することもない
が、比べられない副作用はたくさんある
そもそも、
“化学療法”と、“ホルモン療法”を比べること自体、
どうなのだろう...
これからホルモン治療を受ける、
不安を抱えている患者に、
「抗がん剤よりは、副作用は軽いよ」
そんな安心感を与えているのかもしれないが...
ホルモン療法の大きな副作用と言えば、
“ホットフラッシュ”
...だろうか
何度もホットフラッシュを経験していると、
“ホットフラッシュが起きそうな感覚”がわかってくる
たとえば、お尻の穴が、なんだかムズムズしてくる
それは、ホットフラッシュがはじまる前兆
喉の下あたりの胸の中心に、
じわ~んとした違和感を覚えたときも、
頭がぼわ~んとしてきたときも、
ホットフラッシュが起こる知らせだ
「あー、来る、来る」
と、これからやってくる暑い戦いに身構えるのだ
暖房など、暖かい空気に触れたときや、
布団に入ったときも
ホットフラッシュ発動となる
“暖かいもの”が、その鍵だ
※副作用には大きな個人差あり、
これらはすべて、私の経験である
その後、すーっと氷の空気が流れるように
身体が冷えてゆく
“寒い”というより、“冷たい”という感覚だ
“ホットフラッシュ”に対して表すとすれば、
“コールドフラッシュ”という言葉になるだろうか
真冬に治療をはじめた私は、
ダウンジャケットの中は半袖
病院の待合室で
ホットフラッシュに耐えられず、
ダウンを脱ぎ半袖になったとき、
隣のおじちゃんに2度見されたことがある
部屋のストーブは点けたり消したり
外は極寒にもかかわらず、窓を開けたり...
またすぐに寒くなって、閉めたり...
...と、その体調は数分ごとに変わる、
それはそれは忙しい毎日だった
そんなことが10年近く続いたのだ
※本当に重い副作用は、3~5年
「がんをやっつけるのは、簡単なことじゃないな...」
と、思う
「それなりのリスクは伴う」と、思う
「やっぱり“がん”は、手強い」
...と、思う――
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Source: りかこの乳がん体験記
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