いよいよ“第3波”か――
経ることなく、じりじりと増え続けていた、
北海道の新型コロナウイルス新規感染者数
3日前には一気に100人を超え119人
おとついは115人
きのうはついに...
と言っていいのだろうか、187人
今日も、153人の感染が確認されたようだ
経済を回せばウイルスも動く
こんなつきあい(戦い)が、
あと2~3年続くのだろうか
そして人々は、どこか“慣れ”のようなものを
感じている気がしてならない
それは、私も含め...なのかもしれない
このウイルスが発見された当初の、
あのピリピリ感、恐怖感は薄らいでしまっている
そこには、それぞれの意識の違い
そして、知識の差を大きく感じる
以前、スーパーから出てきた親子の話――
若いお父さんとお母さん
そして、
小学1年生になっていないくらいのお子さん
買い物を済ませたお母さんは
お店の出入り口に設置している消毒液で
手の消毒をはじめていた
その後ろから、購入したと思われるお米を
肩に担いだお父さんが足早にやって来た
そしてお母さんに向かって、
「帰りは消毒は必要ない!!
店に入るときでいい!!」
と、言い放ち店を出て行った
「え? そうなの?」
お母さんはそう言いながら子どもと一緒に
お父さんのあとを追いかけて行ったが...
あのお父さん、今ではお店を出るときに、
しっかり消毒をしているのだろうか
それとも、“消毒することさえやめてしまった”
...なんてことはないだろうか
新型コロナウイルスが日本で確認され、
真っ先にこの地域でクラスターが発生したとき
あの頃は、まだ”新型”ということで、
このウイルスの性質は全くわかってはいなかった
“死に至るかもしれない”
その恐怖だけがあった
戦々恐々とした日々――
誰もがマスクを着用し、外出も最小限
外出先に消毒液があればわれ先にと手を出し、
人が溜まっていることも珍しい光景ではなかった
が、今では、消毒液に目もくれない人たち...
少し前になる
お盆にお墓参りに行った帰りのこと――
“お盆”と言えば、昼食はやはり“そば”というのが
お決まりのようになっている
今年も、いつものそば屋に行く羽目になった
“羽目”というのは、やっぱりこの時期、
“コロナ”が気になる
そば屋は狭い
しかも、お盆のお墓参りは家族連れだ
おばあちゃんから子どもや孫まで、
時には親戚のおじさん、おばさん...
ひと家族4~6人連れは、当たり前である
が、“こんなとき”だ
消毒はもちろんだが、
席も間隔を空けてくれているだろう
窓も開けて、
きっと換気にも気を配っているはずだ
が、店に入って驚いた
席は満席
順番待ちの人たちもいる
間隔を空けるどころか、
カウンターにも肩を寄せるほどの距離に人々は座り、
4人掛けのテーブル席にも、
家族がびっしりと腰を掛けている
壁際にあるお座敷席は、
さらに大人数の家族たちがひしめき合い、
口々におしゃべりをしている
窓も開けてはいない
帰ったお客さんの席の消毒も、
テーブルの天板の面だけ
ヘリも拭いていなければ、
椅子も拭いていない
もちろん、
テーブルの上に置いてあるメニューも、
七味などのカスター類も、
全く消毒はなしだ
「こんなところで食事?」
この地域に感染者が出ていなかった頃ではあった
が、これが感染が拡大しているときだったら、
かなり不安だっただろう
思わず、持参していたウェットティッシュで
手を拭った
意識の違いと知識の差は、
本当に大きいと感じる
新型コロナウイルスが広がってからというもの、
どこへも行けず、
外食も、つきあいで行かざるを得ないとき以外は
行ってはいない
“我慢”というものも、
意外とストレスがかかるようだ
「どこかに行きたいよー」
「おいしいものを食べたいよー」
と、心の中で叫ぶだけである――
自分のつくる料理に飽きた
「誰かがつくってくれたものを食べたい」
そんなことを思う今日この頃...
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Source: りかこの乳がん体験記
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