(前回② の続きです。)
後(のち)の世に伝わる、戦に勝どきをあげるべく、われら(※戦国武将のことです。)のまるで勇猛果敢なる様は、まさに在りし日(=当時の)の姿とお思いになりますか?
いいや、むしろ、われらは底知れぬほどの迷いを、常に心に去来させていたのです。
(東軍西軍の)どちらに加担するべきか、しかしながら、それは(これまでの味方同士の)義を欠くことになるではないか ーーー
決断を迫られるわれらの心内をお察しくだされ。
“生きるか、死ぬか”ーーー
これはけして題目のような軽々しき言葉ではありませぬ。
まさにその言葉どおりの末(=結果)が、真剣の激闘により、いずれかもたらされることとなるのです。
そしてこの末(結果)を、われのみならず、われに従いし者すべてが受ける!
武士としての誇り、潔(いさぎよ)くあれとの高潔なる志と、いやいや、生身の人間としての飾らぬ姿には、弱き心もあれば好み(趣向)も質(性格)も、まるでたわいのないものです。
同時に、われらも同じく(同様に)家族のある身です。互いに日々の糧に精を出し、四季の恵みを喜び祝う。なにもかも、平穏なる日常こそを希(こいねが)う ーーー これが、ままの姿(ありのままの姿)でありましょう。
一方が戦に勝てば、当然のことながら、もう一方は敗れ、死に隣(りん)するか、仮に生き延びられたとしても、その後の生きざまは・・・想像できますな?
時を経てなお、足並み揃わぬこの国(日本)において、それを瓦解(がかい)するには一体どうすれば良いか。
これまで先祖代々よりの土地を守り、紡がれし数々の縁(えにし※ここでは、日常のあらゆる物事のことです。)は無論欠かせず、しかしながら、(国内の)分立の様から導かれるであろう、遠く先々のこの国の行く末は、やはりいつかは手入れ(=修正)の必要があるでしょう。
そこで、われら(=戦国武将)は、じわりじわりと、まるで互いの意志が伝播したように、一つの‟結論”に至ったのです。
(次回④ へ続きます。)
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Source: 神々からのメッセージ
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