予期悲嘆の無い中で、悲しみに向き合う時、
どうすれば良いのか、考える。
予期悲嘆ができ最期の時間を共に過ごし、
その時をその周りの人間と、共有できることは、幸せだと思う。
では、もしそう出来ない時、
どのようにして人は乗り越えてきたのだろう。
阪神大震災で悲しみを経験した時、
東北大震災で悲しみを経験した時、
研修医時代に同級生が突然死した時、
他にも、、、突然のお別れをした時、
どうやって乗り越えてきたのだろう?
父にさっき電話をした。
歯科診療を再開していた。
葬儀の様子を教えてもらった。
父は、こう話していた。
体は大丈夫なんやけど、心がなあ、、、
葬式で友人に怒られたわ。
『なんで、言ってくれんかったんや?』
そやけど、10人くらいの人も来てくれたし、
診療所のスタッフも来てくれたし、
遺影も女優さんみたいやって言ってくれて泣いてくれて、、、
晩ご飯は、配達弁当があるさかいになんとかなるけど、
友子の持ってた服とか鞄とか靴どないしようかなあ、、
片付けなアカンかなあ、、、
銀行の人とかも来はるし、リビングも掃除しなアカンしなあ、、
いつもあまり口には出さない親父から、
いろいろな話が、出てきた。
まずは、話を聴くことからだよね。
タナカ自身も、まったく予期悲嘆できていない。
父の暮らしに、まず関心を持つことから始めようと思う。
これがきっと、心のリハビリ(生活再建)になるだろうから。
学びを止めるな。今日も一歩前へ。
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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
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