「手や足がなくなるわけじゃないし、
おっぱいの一つくらい、くれてやれ！！」――
そう言われたのは、ちょうど今の時期
乳がん告知を受けてから手術が決まるまでの、
様々な検査を受けている頃だった
「死ぬかもしれない」
「いつまで生きらる？」
そんなことを考えながら、
また、おっぱいを失う悲しみとも戦っていた
まさに、“絶望のどん底”
そんなとき、
「手や足がなくなるわけじゃないし、
おっぱいの一つくらい、くれてやれ！！」
そう励ましてくれた知り合い
「ポジティブ、ポジティブ！！」
と、落ち込みすぎるほど落ち込んでいた私に、
元気を与えてくれようとしてくれていた
そう、乳がんは、
手や足がなくなるわけじゃない
歩けもするし、手も使える
おっぱいの一つくらいなくたって、
そう言う意味では、
なにも困らないのかもしれない
が、本当にそうなのだろうか．．．
彼女のその言葉には
今でもたくさんの違和感が残る
私にはその励ましが、
“ポジティブ”には受け取れない
その後、私は
彼女に病気の話はしなくなった
重大な何かが起きたとき、
心から話せる人、話せない人、
本当に信頼できる人、
そうではない人がいる
その区分けは、やっぱりあるわけで――
そんな今日の夕飯
先日つくったカレーのリメイク、
“焼きカレー”
冷え込む夜に、火傷の舌．．．
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Source: りかこの乳がん体験記
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