オンライン患者会のメリット・デメリット。

新型コロナウイルスが日本に広がってから、
まもなく3年

お世話になっているがん患者会も、
『緊急事態宣言』により、
何度か中止を余儀なくされた

  『緊急事態宣言』という言葉さえ、
  すでに懐かしく感じる

再開されても、当然のことながら、
参加者は減っている

以前来ていた人たちは、
ほとんど来なくなった

そんな時代の中、
世間は“オンライン”という、
新たな手法を見い出す

  ・オンライン授業
  ・オンライン会議
  ・オンライン飲み会
  ・オンライン診療――

「がんサロンも、
 オンラインにすれば?」

そんな声も上がったことがある

が、サロン担当者は、

「オンラインにすると、
 ここで開く意味がない」

と、一蹴

  ・オンラインできる環境が必要
  ・全国どこからでも参加できてしまうので、
   ここで開いている意味がない

というのが、
担当者の主な理由のようだ

それは私も同感だった

が、収まらないコロナ

そして各地で広がっているオンライン化

いよいよこのサロンでも、
オンラインを本格的に考えはじめたようだ

が、現実は厳しい

で、考えてみた

まず、オンラインにすることの
メリットとしては、

  ○どこからでも参加できる
   (入院中、出先、他府県との交流など)

  ○体調が悪いなど、
   会場に来られない人も参加できる

  ○顔を見られる・表情がわかる
   (今の時代、
    人と会うのはマスクが必須)

     私の場合、マスクで顔を隠せるのは
     “ブス隠し”としてありがたいのだが...

デメリット

  ○テーマに沿った会議形式ならいいが、
   みんなでわいわいとした雑談ができない

  ○ふれあえない

たとえば、初めての参加者が、

  ・同じ治療をしている人の話を聞きたい
  ・こんな副作用が出ているのだが、
   みんなはどんな対処をしているのか
   聞きたい
  ・同じ経験をした人と話をしてみたい

という理由なら、
オンラインでも話をつなげることは
できるのかもしれない

が、中には、

「助けて!!」と、
心が叫んでいる人がいる

「なにかに縋りたくて...」と、
泣きそうな思いでやって来る人もいる

それは、
オンラインでは救ってあげることは難しい

肩を抱いて、
背中をさすって、
「つらかったね」と言葉をかけることは、
できないから

“ふれあう”という心の癒しにはならない

『がんサロン』の意味は、きっと、
パソコンやスマホの画面では
伝わらない想いがあるのだと思う

『がんサロン』は“会議する場所”ではなくて、
“支えあう場所”

“共感を得られる場所”

なのより、
“温もりがある場所”だと思うのだ

  サロンは、
  SNSで知り合った者同士が、
  オンラインでつながるのとは、
  意味が違うのだと思う

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Source: りかこの乳がん体験記

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