おはようございます。
みなさんご存知のとおり、日本の平均年収は20年以上にわたって伸び悩んでいます。
日本の収入事情に関して、いくつか興味深いツイートがあったのではじめにご紹介します。
今の日本なら手取り月30万円で勝ち組になれます。現に手取り月30万円なら年収450万円強ですが、日本の平均年収を超えています。他の先進国なら30万円では真ん中より下の負け組ですが、日本ならたった30万円で勝ち組になれるんです。こんなに勝ち組のハードルの低い先進国はないです。日本って最高です
— ちゃん社長 (@Malaysiachansan) July 11, 2023
日本の平均年収が443万円まで落ち込んでいるということは、本業だけ頑張るとか専業主婦で家事だけ頑張るとか、かつてのような生き方が出来なくなっていることを意味します。…
— バフェット太郎 (@buffett_taro) July 11, 2023
これらのツイートを見て私が考えたことは、
・手取り30万円で勝ち組になれる国であることを喜んではいけない
・先進国において、20年以上にわたって給料が伸び悩んでいる国は皆無である
・国力の低下は明らかであり、将来的に日本人は日本という殻に閉じこもって大人しくしているしかなくなる
といった危機感です。
日本の平均年収は443万円。手取り30万円で勝ち組!?素直に喜べない理由
「手取り30万円で勝ち組」と称される国に成り下がってしまった
以下の図のとおり、先進諸国の中で20年以上にわたって平均年収が伸び悩んでいる国は日本くらいです。
日本国内では「手取り30万円でも勝ち組」かもしれませんが、世界全体から見たら日本人は貧乏人が年々増え続けていることを意味します。
よって、「手取り30万円で勝ち組だー!」などと喜んでいる場合ではなく、世界から取り残されている危機感を持つ必要があるでしょう。
国の将来が衰退傾向だと、子どもたちが将来の夢を持てなくなる可能性が高い
平均年収が過去20年以上にわたって伸び悩む中、超少子高齢化に伴い年金や保険などの社会保障費は年々増大しています。
我々にも増税の波が押し寄せており、実質賃金にいたっては20年以上にわたって下がり続けているという悲しい事実があります。
さらに厳しいことに、これまでは長らくデフレが続いていましたが、近年は急激な円安や各種原材料費、燃料費の高騰に伴い急激なインフレが進行しています。
よって、平均的な日本人の購買力はおそろしいほどに低下していると言えるでしょう。
国の将来に希望がもてないと、子どもたちも将来に希望が持てなくなってしまい、さらに国力の低下が進行するという負のスパイラルに突入してしまいますね。
「日本」という殻に引きこもって生きるしかない将来が見える
このような厳しい世の中を生き抜くためには、
1) 結婚した後もできるだけ長く共働きを続ける
2) 預金だけでなく、株式など他のアセット、特に外貨建て資産を保有する
などの積極的な対策が必要です。
勤勉に働き続ければ誰でもいつか大金持ちになれる世界は終わりました。
1に関しては、一人で高収入を稼ぐよりも、二人でそこそこのお金を稼いだほうが、税金の支払いが少なく済みますので有利です。
2に関しては、日本のような衰退国だけでなく、人口が増え続けている成長国にも広く投資をするという考え方が重要です。
これらの積極的な行動をいち早く実践し始めた方は生き残れる可能性があります。
その一方で、何も対策をせずに毎月の給料の範囲内ギリギリでの生活を続けていると、いずれ日本人は「日本」という途上国の狭い殻の中に引きこもって生活しなければならなくなります。
まとめ
日本はいつの間にか「手取り30万円でも勝ち組!」というツイートが出回るような国になってしまいました。
簡単に打破できる状況ではありませんが、我々個人も自分のできる範囲内で早めに対策をたてて実行にうつすことが重要です。
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現時点で1,300本もありますが、これでも多すぎる気がします。
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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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