先頃の熱田神宮への参拝には、さらにもう少し続きがあります。
名鉄神宮前駅を下車いたしまして、本宮へ向かう際は、ちょうど右脇の熱田神宮会館の前を横切る形となります。
どしゃぶりのなかで、思いつくままにぐるっと参拝して境内を出たのは正門(南門)でした。ちょうどわたくし自身、広大な熱田神宮の境内を“L字型”に巡ったことになります。
祈りに鑑定に、全国巡りを続けている身としてはなかなか困りものですが、実はわたくしは自分でも自覚しているくらい、相当な方向音痴です。
良いように解釈すれば、感覚脳(右脳?)が優位なのでしょうか? どこへ伺っても、建物や街の形状など、それこそ雰囲気で記憶しておりますので方向や距離感がまったくわかりません。
ですので、いつもどこかに一人で赴く際には、駅からの経路などを事前にかなり下調べいたします。出張鑑定となりますと、相手様にご迷惑はおかけできませんから尚更です。
普段であれば、大きな神社は、入った鳥居から同じように出るのですが、この日は、なんとなく別の鳥居から出てみようじゃないかと、気ままな思いが勝ってしまいました。
案の定、はて、困りました。今どこにいるのかまったく分からなくなってしまったのです。
今は、MAP機能などがすぐに使える利器もありますから、本当に便利ですね。
ですが、それもまたわたくしには、ときにまったく方向感覚が失われるのか、地図を参考にしようとすればするほどむしろ混乱してしまう、という事態に陥ってしまうのです。
今出た正門をまた入って、元来た駅まで戻ろうか、それでもずぶぬれで寒いし、ここに到達するまですでに相当歩いたので同じように歩くことに、正直気が引けました。
仕方がないので、もう半ばヤケになって、足が向いた先へ向けてずんずんと歩き出しました。とにかく大通りに出て、目立つ案内板を見つけようじゃないかと考えたのです。
そうしますと、大きな塀をさらに突き抜けるように、なにやら高い幟(のぼり)が見えてまいりました。
おぉ、なんと、はじめて拝見するお寺ではありませんか!
これはお参りしない手はありません。年甲斐もなく迷子になったことを良いことに、むしろこちらへのお参りのためにわざわざ道に迷ったのだと気持ちが上がりました。
今のご時世ですから、参拝客はほぼ皆無でして、綺麗に行き届いた広いお寺にて静かにお参りできるとは、とても贅沢な気持ちがいたしました。
お参りしたお寺は、曹洞宗で、秋葉山 圓通(えんつう)寺です。地図上では、熱田神宮と本当に目と鼻の先です。
自分のお手柄くらいに意気揚々とお参りした場所は、なんと、熱田神宮のすぐそばで、我ながらなんとも滑稽(こっけい)です。
“日本最古唯一の秋葉大権現ご出現の霊場”と言われるように、当寺は秋葉権現が祀られております。
本日は、本堂での御仏よりのメッセージをお伝えいたします。
Rinokia
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「喜びも、また病(やまい)でさえ、人々よ、共に“分かち合い”なさい。
これは当然のことながら、同じ病に罹(かか)ることを良しとしているのではない。
病という痛み、あるいは生きるうえでの辛苦は、この世に生きる者たちが、その苦渋の塞ぎ(=気持ちの沈み)を理解し、ともに分かち合うことで、いつしかそれは減ぜられる(軽減する、あるいは消滅する)だろう。
僅(わず)かの幸い(さきわい※ここでは、幸せのほか、嬉しさや喜びなども意味します。)は、ともに愛(め)ずることにて感動を呼び、それは大輪の花のごとく、さらに多くの幸いを現わすのだ。
この世に生かされる、あるいは、命を次へと繋ぎし(※ここでは、寿命をまっとうした、という意味です。)者、それらすべては、さらなる人々の生きる(生きること)を“導く者”なり。
進みゆく、この世の生(生命)の理(ことわり:道理)とは、たとえ艱難辛苦(かんなんしんく:
. ひどくつらい目や困難な目にあって、苦しむこと。)のさなかにあってなお、地上に次々と芽吹く草花のように、“すべて”、生きる力(生命力)へと変えていかねばならぬ。ここにこそ、世に見る(=地上に降り立つ)数多(あまた)の生命よ。
神の言われる“均衡”は、人の関わり(関わり合い・支え合い)によって、つまりは、喜びを、あるいは、病(=苦しみ)をさえ緻密に分散させ、(喜びを)増幅させ、(病を)減ずることにて、それら明日への生きる力とするのだ。
真の“均衡”とは、このように用いる。
良きものさえ消滅させ、悪しきものを助長する、その“苦楽”は、はたして如何(いか)なる所業か?
(※ここでは、“足を引っ張る”ような行動をとることを厳に戒めています。)すべては、世(=俗世)おいてあらゆる生きざまを示す人間の、今こそ極致の御代(=極楽浄土:泰平の世)を成さん(成す)が為なり。」
(次回② 大黒堂 へ続きます。)
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Source: 神々からのメッセージ
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