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その他

深く――。

氷点下10.8度の朝はらはらと雪が舞っている街は一段と白さを増した深まってゆく冬の色――そんな今季は、世間はクリスマスで盛り上がっているのだろうか今年も病院のアトリウムに飾られたクリスマスツリー街なかで観られるツリーは、もうここしかないかも...
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冬。雪。そして...。

雪がうっすら積もった朝ようやく冬物の靴とコートの出番である一歩...、また一歩...誰も歩いていない新雪につける足跡は、なんだかここだけが、“自分の世界”のような気がしてくるそして、「誰よりも先に足跡をつけた」という、ちょっとした優越感.....
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それが、“乳がん”を意味しているとしたら――。

『5時49分』――「また今日もこの時間か...」この1週間に3度、なぜか同じ時間に目覚める朝さすがに不気味さを覚えはじめる「いや、たまたまだ...」そういえば、乳がんをしてから見なくなった夢がある“追いかけられる夢”だ夢は、繰り返し見るもの...
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左腕が痛い朝。本日のお楽しみ。

今日はいつもより、左腕が痛い朝重く、怠く、手のひらまでピリピリと痺れている腕全体の服の締めつけも、いつもより強く感じる手をグーに握ると、ムチッとするどうやら少し浮腫んでいるらしい痺れがひどくなるので、携帯も持っていられない――そんな不快な朝...
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なにもかもを忘れられる瞬間がそこにある。

きのう、“ほうれん草のごま和え”をつくったゴリゴリ...スリスリ...ひたすら、ごまを擦る「“一心不乱”とは、 こんなときのことを言うのだろうか」そう思えるほどの集中力であるこのときばかりは嫌なことも忘れ、乳がんであることも忘れる瞬間だ.....
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本日、午後のお楽しみは...。

氷点下9.9度の朝「あー、もう少しで10度だったのに...」と、訳のわからない悔しさが滲む――そんな朝きのういただいた差し入れは...本日の、午後のお楽しみおやつの時間まで、じっと我慢...   1日1回、応援のクリックお願いします    ...
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心の薬。

先日、コートを買ったこれから着られる冬物のコートだこれから着るものなのに、安く買えたそれだけで楽しくなるなんだかウキウキしてくる女性は買い物をすると、なぜこうも気持ちが上がるのだろうこの“楽しい”という気持ち大切だと思うおいしいものを食べて...
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“2つ目の壁”を越えた朝は――。

まだ明けきらぬ夜の空に浮かぶ、朝の月――どうやら、きのうが下弦の月だったようだそんな今朝の気温は、氷点下10.1度「とうとう“2つ目の壁”を越えた...」極寒への重い扉が開いた気分だ  ちなみに...  “1つ目の壁”は、0度  “2つ目の...
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“痛み”をやわらげてくれるのは、仲間の声。 

手術には、“痛み”がつきもの乳がんの場合は、乳房を切った痛みそして、腋窩リンパ節郭清の傷の痛みと、それに伴う皮膚の麻痺や腕の痺れ、挙上障害などだ未だに続く痛みや麻痺に、「さすがに乳がんは、命にかかわる病気だ」...と、感じさせられるそしても...
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哀しい朝。

トイレを催し、目覚める朝まだ真っ暗な中、枕もとの携帯を手に取る時間は午前5時49分「ちっ。あと10分寝られたのに...」中途半端な時間に目覚めた、“小さな不幸”タイマーをかけていたストーブも点いたようだ仕方なくベッドから這い出るまぁ、“10...
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古いアルバムの中に残されていた、遺影写真。

なぜだろう...数日前から、幼稚園の頃の写真が無性に見たいのだ...ということで、クロゼットの中から引っ張り出したアルバムここへ越してきて10年パソコンの中の過去の画像は何度か見返したことはあるものの、こうしてアルバム自体を開いてみたのは初...
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なんとなく気忙しい月曜の朝は――。

氷点下7.6度の朝ほぼ、平年並み...というところだろうかようやくこの寒さにも身体が慣れてきたようだが、まだまだ厳寒の入り口であるそんな朝なんとなく気忙しいのは、きっと12月に入ったせいさ、コーヒーで一休みしたら、また喧騒の日常に戻るとしよ...
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ようやく、人間らしい生活。

都会のように、街なかに電車が通っているわけではない頻繁にバスが循環しているわけでもないそんな地方は、“車は必須”ここは、“誰もが免許を持っているのが当たり前”の地域なのだが、私は免許を持っていない...というより、“取ることができない”なの...
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ドラマで聞いたことがある、ヤバいセリフ。

2006年12月5日――14年前の今日、私は検査を受けていた11月28日に受けたがん告知により、全身に転移がないかの検査だその日の検査は、骨シンチと胸部CT撮影のみ医師との面談はなかったが、検査室まで付き添ってくれたスタッフ...おそらく准...
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5日目の“ぴくぴく”。

氷点下8.1度の朝まぁ、“普通”の冷え込みそして私は、未だ右目の下の“ぴくぴく”が収まらず今日で5日目となったいつになれば、ぴくぴくのない顔に戻れるのか...いや、とりあえず、数日前からの腰痛が鎮まってほしいところがんを経験すると、“咳”と...
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潮時か...

がんサロンができて11年と半年――長い間、お世話になったここが私の“がん患者”としての原点でもあったサロンがあったから、私は元気になれたサロンがあったから、執筆をはじめたサロンがあったから乳がん体験の書籍を出版し、このブログも立ち上げた乳が...
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生命線。

「そういえば私の生命線、切れてるんだよなぁ...」それは、二十歳のときだった手相に精通してるバーのマスターに、飲んだついでにチラッと見てもらったことがある特に何も聞いていなかったにもかかわらず、マスターは唐突に、「長生きするよ」そう言った『...
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現 状。

まもなく手術から14年現状は―― ○体調は...  ホルモン治療が終わって数年間は、  身体に影響が残っていた  今は、まぁ、そこそこ  手術をする前と同じには戻らないし、  戻れないと実感 ○手術の傷の痛みは...  おっぱいを切ったとこ...
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「惜しい」

「あー、惜しい!!」思わず洩れる声気温は氷点下9.7度“10度を下回るかどうか”は、意外と気になる北海道人  私だけかもしれないが...そんな朝夜が明けるのも、日一日と遅くなり...さ、まずは窓べっちょりの結露を取って、熱いコーヒーでも淹れ...
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再発は、15年後。

乳がんは比較的進行が遅いだから、“完治”と言われるまでは20年胃がんや大腸がんは“5年”と言われているのに...しかも私ががんになった当初、“乳がんの完治は10年”だったその当時でさえ、「15年経っても再発することがある」と言われていたなの...
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12月のはじまり。“今年もあと1か月”の朝は――。

“コロナ”ではじまった今年もあと1か月――なんの変化もなく、感染者拡大のまま年末年始を迎えることになるのだろうかそんな今朝は、氷点下6度今季最低だ日中も1度までしか上がらないらしい12月の訪れとともに寒さが深まる朝リンパ節郭清痕の痛みも強く...
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幸福行きの、“永久切符”。

昔、鉄道が国営だった時代、北海道の沿線に、“愛国”と“幸福”...という駅があった『愛国から幸福ゆき切符』が一大ブームとなり、子どもの頃、バスのドライバーだった父がおみやげに買ってきてくれた記憶があるもう、とうの昔に廃線となってしまったが、...
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落とした。

ペディキュア、落としたペディキュアを塗るのは、いつも夏だけ理由は、サンダルを履くからサンダルを履かないこれからの季節は、塗ることはない夏のまま、中途半端になっていたピンクの爪色を落としたら、なんか淋しい“コロナ”、“コロナ”で暗い世の中せめ...
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“がんは治る病気”と言うけれど...。

11月28日は私にとって、“第二の人生”のはじまりの日“2つめの誕生日”である『“がん”は、 今や治る病になりつつある』と言われるもちろんそこには、“早期なら”という但し書きがつくが、それでも、「がんです」そう言われると軽くは捉えられない「...
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“記念日”と言うには、あまりにもつらい日――。

11月28日――それは、私が乳がん告知を受けた日だ冷たい風...雪の匂い...人目もはばからず、泣きながら家まで歩いて帰ったことを思い出す遠くて近い道のり――それはまるで、これからの人生そのものだった「いつまで生きられるのだろう」「あとどれ...